確かに手には不思議なパワーがあると思うけれど…

先日家のポストにチラシが1枚入っていました。
「真光教」と言う新興宗教の団体のチラシでした。
よく私が高校生くらいの時に、駅前などで声をかけられて困ったものでした。

1度は駅前のロータリーで、手かざしと言う技をかけられました。
目を閉じた私の前で、信者の方がじっと手をかざすのです。
その手からパワーが出るので、良い影響が有るらしいのです。
信者の方は、私に「どうですか、何か感じませんか?」と訊いてきました。
目の前に手がある事はわかっていましたから「手を感じます。」と答えたらそれが手のパワーなのだと、信者の方に大変喜ばれました。

私が手にしたチラシにも手かざしの技について書かれていました。
手かざしのおかげでひどい火傷も跡が残らなかったとか、ガンの疑いがある影が消えたとか、面白半分に呼んでいると楽しいですが、実際に駅前で手かざしを受けた時に感じたのは、恥ずかしさでした。
同級生にでも見られたらどうしようと私はヒヤヒヤしていました。

それなら声をかけられても立ち止まらなければ良いのですが、つい何か困っているのかと足を止めてしまうのが、私の弱い所なのでしょう。
取り敢えず1枚のチラシのおかげで1つ昔の事を思い出して、懐かしさにひたれたので良しとします。
不思議なのは今の家には23年間住んでいるのに、真光教のチラシが入ってきたのは、これが初めてだと言う事です。
なぜ今さら、と思うのです。

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